CROSS TALK

「ほんとうにいいもの」を
自らの手で形づくる。
その仕事には
紛れもない愛がある。

デザイナーの吉沢さんとパタンナーの江口さんは、「ブラックレーベル・クレストブリッジ」の商品を文字通り形づくる重要な役割を担っています。そんな若手クリエイターの二人が、デザイナーとパタンナーの関係性や仕事の魅力について語り合いました。

PROFILE

Yuto Yoshizawa

事業本部 ブラックレーベル・クレストブリッジビジネス部 企画課 デザイナー
2024年入社
明治大学 商学部・東京モード学園 ファッションデザイン学科 卒

Miho Eguchi

事業統轄本部 事業本部 技術開発部 技術開発第二(Gパターン)課
2018年入社
ドレスメーカー学院 アパレル技術科 卒

服づくりの最前線で
ハイレベルな仕事に携わる。

お二人が三陽商会を選んだ決め手は何だったのでしょう?

江口私は洋裁を仕事にしていた祖母の影響で、中学生の頃から服づくりの道を目指してきました。さまざまな会社がありますが、三陽商会の長い歴史に培われた技術力は業界でもトップクラスだと感じたことが決め手です。服づくりの設備も充実していますし、福利厚生もしっかりしているので、ここで長く働き続けて技術力を磨きたいと考えました。

吉沢江口さんは子どもの頃から服づくりに興味があったんですね。私の場合は、大学2年生の頃に服づくりを仕事にしたいと考えるようになりました。もともとものづくりが好きだったのですが、大学生になってファッションに目覚めたことでその道を追求したいと考えたのです。そこで、ダブルスクールという形で大学に通いながら、服づくりの専門学校に入学。業界随一の高い技術力と、高い品質基準から生まれるハイクオリティな商品に魅力を感じました。

江口そうだったんですね。吉沢さんは入社前に三陽商会でアルバイトをしていたんですよね?

吉沢はい。その時に感じた社風も入社の決め手の1つです。物腰が柔らかく品のある先輩社員が多く、とても居心地が良くて。この環境ならば優れたデザイナーを目指して成長できると感じました。

それぞれどんなお仕事を担っていますか?

吉沢入社1年目の私は、先輩デザイナーのアシスタントとして工場への指示出しや生地ハンガー作成、絵型の作成といった業務を行いながら仕事を学んでいる最中です。それと並行して、少しずつデザイン業務にも挑戦させてもらっています。これまでカジュアルシャツのデザイン提案や、新規ネームタグのデザイン、柄図案の作成に取り組みました。もうすぐ私が初めてデザインしたネームタグのついた商品が販売されます。初作品はとても思い入れがあるので楽しみです。デザインを行う上では、ブランドの世界観を十分に理解した上で、どんなお客様に何を届けるべきかを考えることがとても重要だと感じています。

江口私は「ブラックレーベル・クレストブリッジ」を中心に、「マッキントッシュ フィロソフィー」や「マッキントッシュ ロンドン」などのパタンナーを務めています。主にはシャツなどの軽衣料アイテムを担当しており、デザイナーが起こしたデザインを形にするべく、モデリストも含めた3者で相談してパターンを起こし、トワルを組みます。まずはデザイナーが商品に込めた想いや意図を汲み取り、それを実際の洋服に落とし込むことが高品質なものづくりにつながると考えています。そうして出来上がったサンプルをチェックして細かい調整を加えたり、副資材を選定することも大事な仕事です。

デザイナーとパタンナーは
お互いに欠かせないパートナー。

服づくりの大まかな流れと、そのなかでデザイナーやパタンナーが果たす役割や、両者の関係性について教えてください。

吉沢まずはブランドのディレクターが次期シーズンのイメージやテーマを決定します。それをもとに、リアルクローズとしてどう落とし込むかをMDとデザイナーが話し合います。その後、デザイナーがデザイン画を描いて、企画チームで協議した上で、決定したデザインを形にするためのパターンや縫製について、モデリストとパタンナーに相談します。

江口私たちパタンナーはデザイナーやモデリストと協議して、パターンを起こします。それからトワルを組んでデザイナーとともに細かな部分の調整を重ね、サンプルを作り、それをブランドチームで確認・ブラッシュアップしたのちに量産化するという流れですよね。

吉沢そうですね。デザインは基本的に絵を描いたり、想像上で行ったりすることがほとんど。ですから、どんなに優れたデザインをつくったとしても、それだけでは商品は生まれません。実際の服として形にするためには、パタンナーの技術力が欠かせない。デザイナーもパタンナーも、お互いになくてはならないパートナーと言えます。

江口本当にそうですね。良いデザインがあってこそ、パタンナーも技術力を発揮できます。お互いがプロフェッショナルとして高め合っているイメージです。三陽商会では高い品質基準レベルを設けているので、私たちだけでなく服づくりに関わる全員が妥協なく高品質を追求しており、愛情をもって仕事に取り組むことができます。

妥協なく品質を追求する先に、
大きな喜びと誇りを感じられる。

どんな時に仕事のやりがいを実感しますか?

吉沢まだまだ勉強中ではありますが、自分で提案したデザイン案を採用していただけた時と、さらにそれが形となった時に大きなやりがいを感じます。「ブラックレーベル・クレストブリッジ」は美しいチェック柄がブランドアイコンであり、生地からオリジナルでつくることがほとんど。ですから、生地メーカーとともにものづくりに取り組むことが多く、とても勉強になります。こうした機会に恵まれるのはほかのアパレル企業でもそう多くはないかもしれません。贅沢な環境だと思います。

江口確かにそうですね。パターンはほんの数ミリ変えるだけでも仕上がりに大きな差が生まれます。美しいデザインを再現すること。そして着心地の良さを両立すること。このバランスを実現し、良い商品を生み出すことができた時にやりがいを実感します。街中で私が手がけた商品を着ている方を目にすると、とても誇らしく嬉しい気持ちになります。

そうしたやりがいを感じる一方で、改めて実感する使命や今後の目標を教えてください。

吉沢三陽商会のハイレベルな技術力と、独自の品質基準、そしてそれを信頼してくださるお客様。このすべてを高い解像度で捉えたデザインが求められていると考えます。当社が目指す「ほんとうにいいものをつくろう」を実現する上で、私たちが果たすべき使命は非常に大きなもの。日々、その意識を持ちながら仕事に取り組んでいます。今後は三陽商会の優れた技術力を活かした新しい試みにも挑戦してみたいですね。ものが溢れる時代だからこそ、クオリティに対する価値観はこれからさらに重視されるのではないでしょうか。

江口その通りだと思います。自社工場から商品を発信するなど、三陽商会らしい価値をさらに多くの方々に提供していけたら嬉しいですね。これからもデザイナーと積極的にコミュニケーションを取り、二人三脚でより良い商品づくりを目指していきたいと思います。個人的にはより難易度の高い重衣料アイテムにも挑戦したいですね。そうして、三陽商会が培ってきた技術力とイメージを守りながらも、それらを育てていきたいです。吉沢さん、一緒に頑張りましょうね!