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CROSS TALK
ダイバーシティ座談会
多様なライフスタイルと
多様な働き方が未来を創る。
ダイバーシティを推進する三陽商会には、子育てとキャリアを両立する管理職や、柔軟に働きながら成長を続ける若手社員など、自身の経験やバックボーンを活かしながら活躍する社員が大勢います。その多様な働き方について、性別も役職も職種もさまざまな6名の社員が語ります。
PROFILE
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伊藤 直美
Naomi Ito
マーケティング&デジタル戦略本部
マーケティング・コミュニケーション部 部長
1998年入社
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木村 幸香里
Yukari Kimura
事業本部 婦人服 ビジネス部
アマカ企画課 課長
2003年入社
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奈良 洋介
Yosuke Nara
経営統轄本部 経営企画部
企画課 課長
2009年入社
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三浦 裕太郎
Yutaro Miura
事業本部 マッキントッシュロンドン
ビジネス部 商品運営課
2013年入社
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田中 裕美
Yumi Tanaka
事業本部 技術開発部
技術開発課
2018年入社
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柴田 恵実
Emi Shibata
マッキントッシュフィロソフィー
ビジネス部 婦人服企画課
2018年入社
フレックスタイムや在宅勤務をうまく活用。
仕事とプライベートの両立のために活用した制度や工夫について聞かせてください。
伊藤 課長に就任して1年後、2012年に産休を取得しました。当時は仕事と育児を両立している女性役職者が少なく、手探りではありましたが、周囲の理解や協力のおかげで管理職を続けることができました。産休から復帰後は時短勤務制度を活用して引き続き課長を務め、子どもが4歳の時にフレックスタイム制度が導入されたため、フルタイム勤務に戻りました。木村さんもフルタイム勤務で子育て中ですよね。
木村 私は8歳の子どもがいます。産休・育休後は産前と同じMDのポジションで復帰しましたが、三陽商会では子供が小学校3年生の終わりまで時短勤務が可能なので不安は感じませんでした。子どもが小学生になるタイミングでフルタイム勤務に戻り、フレックス勤務制度を活用しながら勤務しています。この制度のおかげで、より柔軟に活躍できる環境になったと感じます。社内では男性社員の育休取得者も増えてきました。奈良さんもその一人ですね。
奈良 はい。2019年に娘が生まれて、3ヶ月間の育児休暇を取得しました。以前より子どもが生まれたら育児に参加したいと考えていたこともあり、当時の上司に相談して妻の産休明けに合わせ取得しました。休暇中は娘と充実した時間を過ごすことができ、貴重な経験となりました。我が家は家事も育児も夫婦で分担する当番制。復帰後もフレックス勤務制度を活用しながら家事・育児に励んでいます。三浦さんのお子さんも同年齢ぐらいでしたよね。
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三浦 はい。2019年に第一子が誕生しました。我が家も夫婦共働き家庭なので、子どもの保育園の送り迎えがある日はフレックス勤務制度を活用し、早い日には朝8時から夕方4時半、遅い日には11時から夜7時半といった勤務時間で仕事をしています。私が担当するコントローラーの仕事は自宅でできる業務も多いので、週に1~2日は在宅勤務も取り入れています。おかげで家族と過ごす時間をしっかり持つことができていますし、子どもが生まれてからは以前と比べても効率的に仕事を進める意識が強くなりました。タイミングが合えば育児休暇も取得してみたいです。技術開発部の田中さんは、在宅勤務をされることはありますか?
田中 私は入社以来パタンナーとして働いていますが、デザイナーとの打ち合わせやトワルチェックなど、出社しなければできない業務以外は在宅勤務をすることを意識しています。予め帰宅時間を決めて業務に集中し、頭がすっきりしている朝早くに作業を進めるなど、効率的に仕事に取り組むことで「残業時間ゼロ」を目指しています。
柴田 私も、フレックスタイム制度や在宅勤務を活用してメリハリをつけて仕事をしています。みなさんのお話を聞いて、仕事とプライベートの充実がパフォーマンスの向上につながると感じました。私もゆくゆくは産休や育休の制度を活用して、楽しみながら働き続けたいです。
制度やカルチャーが成長を後押し。
スキルアップのために取り組んだことや、キャリアについて考えていることはありますか?
伊藤 2022年の春に部長に就任しました。課長時代と比べて業務の領域も責任の範囲も格段に広がった一方で、自分でジャッジできることが増えたので仕事のやりがいも大きくなりました。新しい施策の提案や、部署横断型の新プロジェクトへの参画など、日々チャレンジを楽しんでいます。木村さんも管理職ですが、これまでにキャリアアップを意識して取り組んだことはありますか?
木村
グローバルな人材になりたいと思い、2009年当時に実施していた社内の留学制度(※)を活用して約10ヶ月間アメリカに滞在しました。現地の大学でファッション講座を受講し、当時のニューヨーク支店でインターンとして働くなど、貴重な経験を得ることができました。帰国後はMDとしてキャリアを積み、2021年から課長を務めています。課長就任時はすでに子育て中でしたが、在宅勤務が推進されていたことで、時間の制約があっても管理職にチャレンジできるのではと前向きに考えることができました。
(※)2023年度現在、留学制度は実施しておりません。
奈良 私も制度を活用して成長のチャンスを得てきました。営業時代にはより広く全国の売場と関わる仕事をしたいと考え、自己申告制度を活用して商品運営部門へ異動した経験があります。また、企画課の業務研修の一環として、半年間IFIビジネススクールの夜間コースに通い知識を深めました。他のアパレル企業や百貨店の関係者など、さまざまな方達と一緒に学んだ経験は大きな財産です。
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三浦 私は仕事を効率的に進めるためにも、システムを活用してスケジュール管理や業務の自動化に取り組んでいます。今後の目標としてはマネジメントに挑戦してみたいです。三陽商会には個性豊かで魅力的なメンバーがたくさん集まっているので、各々の個性を活かしたチームを作り、三陽商会をより良くしていけたらと思います。ところで、田中さんが担当されているパタンナーは専門職ですが、技術開発部ではどのようにスキルアップしてきましたか?
田中 早いタイミングからさまざまなアイテムのパターン作成を任せてもらえる環境なので、スピーディーに技術を習得することが出来たと感じます。初めのうちはシャツなどのシンプルなアイテムから始まり、だんだんとジャケットやコートなど高い技術が求められるアイテムに挑戦してきました。こうしてスキルアップを目指していく中で、将来的には管理職に就く可能性もあるかもしれません。でも、先輩たちほどの実力がつくまでは目の前の仕事に精一杯取り組みたいです。
柴田 私も田中さんと同じように、まずは仕事の実力を伸ばしたいです。効率的に業務をこなしていくには何が必要かを考えた時に、Microsoft Excelのスキルが有効だと感じました。そこで会社の補助を利用して通信講座を受講。学んだ知識を活かしてExcelマクロを組むなど、業務の自動化を進めました。以前はコントローラーとして働いてきましたが、ブランドの売り上げの中枢に携わりたいと考えてMDへの異動を希望し、現在はMD業務に携わっています。責任ある仕事を任せてもらえた際は喜びを感じますし、 やりがいにも繋がりますね。
社員それぞれの目標は、会社の未来そのもの。
制度のほかに「働きやすさ」につながっていることや、三陽商会の好きなところを教えてください。
伊藤 今やライフイベントと仕事とを天秤にかける時代ではありません。三陽商会でもそれが当たり前で、40名近くが所属している私の部門では、5名が産休・育休を取得中です。私自身も子育てと仕事を両立してきたので、部下たちにも何も負い目を感じることなく制度を活用してほしいと常に伝えています。2015年には当時の部下が社内で初めて男性社員として育児休暇を取得しました。
木村 伊藤さんの言うように、子育てと仕事の両立はもはや当たり前ですが、私は同僚たちの温かさに何度も助けられてきました。妊娠中に荷物を持ってくれたり、セールの販売の仕事を交代してくれたりと、気遣ってくれたメンバーには今も感謝しています。アパレルの仕事は人の生活に直結しているので、日々の経験すべてがヒントにつながります。だからこそ男性も女性も平等にチャンスがあり、それが働きやすさにも通じています。
奈良 私が育児休暇を取得した当時、社内に男性社員の取得事例はほとんどありませんでした。それでも周囲に相談すると受け入れてもらえましたし、三陽商会は女性社員の比率が高いからこそ、子育てに対する理解も得やすく、仕事とプライベートを両立して働きやすい風土があります。今も、子どもの送り迎えがある日は時間内で仕事を終えるよう計算しながら働き、時間を要する業務は妻が担当の日に集中させるなど、メリハリをつけて働くことができています。
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三浦 奈良さんも私もそうであるように、積極的に育児に参加する男性社員が増えましたね。私は入社以来、さまざまな部署で過ごしてきましたが、どこへ行っても人柄の良い上司や同僚に恵まれてきました。自分の感じたことはもちろん、疑問や意見も気軽に伝えられる風通しの良い雰囲気が働きやすさに直結していると感じます。さまざまな意見だけでなく、一人ひとりのバックボーンにも配慮してくれるので、今の部署でも子育てと仕事を両立して働く人が多いです。ブランドとして、会社として、より良い未来を実現するために社員みんなで協力し合える環境だと思います。
田中 風通しの良さは働きやすさに直結しますよね。私たちの部署では最近、パターンを作成するための3D CADやパターンを自動裁断するCAMなどの設備が導入されました。効率的に仕事を進められるだけでなく、アウトプットの質も高まると感じています。チームの環境としては、マネージャーが私たちと同じように技術的な仕事もしながらメンバーの管理を行っているので、こちらの気持ちをしっかり理解してくれていることが働きやすさにつながっています。
柴田 田中さんの言うとおり、ツールや設備の充実も働きやすさにつながりますよね。三陽商会には、年次や経験に関係なく、誰もがどんどん意見を出していこうという雰囲気があり、若手のアイデアも良いものは実現するためにみんなが一緒に考えて協力します。そうした風土は社員同士の関係性の良さにもつながるようで、部署の垣根を超えて仲が良い人が多く、それが三陽商会の風土にあらわれているのだと思います。